UFCデビュー戦について
12月7日(日本時間8日)、米国ラスベガスのTモバイルアリーナで開催される『UFC 310』において、朝倉海(JAPAN TOP TEAM)がUFCデビュー戦で、現UFCフライ級王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル/AMERICAN TOP TEAM)に挑戦することが決まりました。この異例の決定には、UFCが海に寄せる大きな期待が込められているようです。
海は『RIZIN.47』のリングでUFC参戦を発表し、初戦の発表が待たれていましたが、ついに13日、フライ級王者パントージャとのタイトルマッチが決定。これは、初戦でいきなりのタイトル挑戦という非常に珍しいマッチメイクとなりました。
この決定に対し、現地メディアは驚きの声を上げています。16日に行われた「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ」後の記者会見では、ホワイト社長にこのマッチメイクの背景が質問され、彼は「彼はその実力が証明されている選手であり、特別な評価が必要ない。彼が今の時点で世界最強の一人だと考えている。大会当日、彼が本当に最強かを確認しよう」と、海の実力を高く評価していることを明かしました。
また、今回の決定がタイミングに左右されたかどうかについての質問に対しても、ホワイト社長は「タイミングは決断に影響を与えることはあるが、どのみち彼はデビュー戦でタイトルに挑戦していたはずだ。誰が王者でも関係ない」と、今回の決定が海の能力を純粋に評価した結果であることを強調しました。
海は17日に行われた都内の記者会見で「僕がチャンピオンになれば、UFCを再び日本に呼び戻したい」と語っており、UFC側も日本市場再進出のシナリオを視野に入れている可能性が高いです。
対する現王者パントージャは、34歳のブラジル出身。昨年7月、ブランドン・モレノを破って王座を獲得し、12月にはロイバル、今年5月にはスティーブ・エルセグを下し、2度の防衛に成功。戦績は28勝(8KO/10一本)5敗で、KO負けのない実力者です。
過去、日本人選手でUFCデビュー戦でタイトルに挑戦したのは、宇野薫(2001年)、桜井“マッハ”速人(2002年)ですが、いずれも王座獲得はなりませんでした。海は14日のSNSで「いきなりのタイトルマッチで勝てないと言われているが、これまでも逆境を乗り越えてきた。俺は勝てると信じているし、それをケージで証明する」と強い決意を示しており、日本人初のUFC王者誕生に期待がかかります。
朝倉海 プロフィール
名前: 朝倉海 (Kai Asakura)
出身地: 日本 愛知県
生年月日: 1993年10月31日
身長: 173cm
リーチ: 174.5cm(69インチ)
体重: 61.0kg
所属: JAPAN TOP TEAM
Twitter: @kai_1031_
Instagram: kai_asakura_
YouTube: KAI Channel / 朝倉海