フットボールチームは、主力選手に依存することが多いものです。今季プレミアリーグで最多の17ゴールを記録しているマンチェスター・シティも、ハーランドが10ゴールを決めており、彼の貢献が大きいです。リヴァプールも開幕から7ゴールのうち6ゴールにモー・サラーが関与しています。
アーセナルでは、ブカヨ・サカがレスター戦以外の全試合でゴールかアシストを記録しており、彼の存在はチームの勝敗に大きく影響しています。彼の貢献を抜きにすると、アーセナルは2勝2分3敗と、マンチェスター・ユナイテッドと同じ成績になってしまうのです。このように、主力選手の存在がチームの結果に大きく関わることは明らかですが、彼らがいなければ他の選手がその穴を埋めるでしょう。ここでは、エースの重要性を示す一例に過ぎません。
さて、チェルシーに目を向けてみましょう。ポチェッティーノ監督が昨季のチームを立て直す中、コール・パルマーの加入は大成功を収めました。マンチェスター・シティで高い評価を受けながらも、プレミアリーグでゴールを決めたことがなかった彼に対して、4500万ポンドという移籍金は高いと感じたファンも多かったかもしれません。
移籍後のデビューは第4節のノッティンガム・フォレスト戦で、初ゴールは第8節のバーンリー戦でした。彼がオープンプレーで初めて得点したのは、マンチェスター・ユナイテッドとの対戦で、クリスマスまでに6ゴール3アシストと確実に存在感を示し始めました。年末になると、チェルシーとともにパルマーの調子もさらに上がり、後半戦では18試合で16ゴール8アシストを記録。シーズン終盤の20試合で、チームは12勝5分3敗という好成績を収めました。
今季も、パルマーは7試合で6ゴール5アシストという素晴らしいスタートを切り、彼の存在は今やチェルシーにとって欠かせないものとなっています。しかし、ニコラス・ジャクソンやノニ・マドゥエケ、サンチョも絶好調で、チェルシーの攻撃陣はリーグ屈指の破壊力を誇っています。
ニコラス・ジャクソンは今季20ゴールを狙える逸材であり、コール・パルマーとのコンビネーションが抜群です。左サイドにフィットしたサンチョは、既に3試合連続でアシストを決めており、攻撃陣の中でも注目の存在です。ペドロ・ネトやエンクンクも好調を維持しており、チェルシーの前線は今後さらに強力になることが予想されます。
現在のベストメンバーには、ニコラス・ジャクソン、ノニ・マドゥエケ、コール・パルマー、サンチョが名を連ねていますが、今後はエンクンクやジョアン・フェリックス、ペドロ・ネトも交えての激しいポジション争いが繰り広げられるでしょう。新生チェルシーは特定の選手に依存しない強力な攻撃陣を形成しており、パルマーを中心としたさらなる進化が期待されています。