「10人では勝てない」と発言 アルテタが参考にすべき昨年のリバプール

ブライトン戦にてデクラン・ライスがボールを触った瞬間、完全には静止していませんでした。フェルトマンは無理にFKを蹴ろうとしましたが、カードがなければやり直しになっていた可能性もあります。また、シティ戦、トロサールが高くボールを蹴り上げた際、マイケル・オリヴァーの笛に気づいていなかったようです。ボーンマス戦、サリバはエヴァニウソンと交錯し倒れてしまいましたが、右に回り込んでボールを奪おうとしただけだったのかもしれません。

プレミアリーグの開幕からアーセナルは8試合でレッドカードを3枚もらいました。それぞれの判定は厳しく、デクラン・ライスやトロサールはすでにイエローカードを受けていました。「テレグラフ」のサム・ディーン記者は、PGMOL(プロ審判協会)が遅延行為の厳しい取り締まりを繰り返し通達していたにもかかわらず、アーセナルの選手たちはその警告を見逃していたと批判しています。

サリバのレッドカードは一発で出されましたが、当初はイエローカードが妥当という微妙な判定でした。しかし、誤審だと断定する声はあまり聞かれず、アーセナルはこのようなレッドカード問題をチーム全体の課題として捉え、改善しなければなりません。

アルテタ監督の発言も注目されます。「10人でプレーを続けることはできない。試合で勝つのがどれほど難しいかは皆知っている。65分間10人で戦うのは不可能だ。」と語ったことで、選手たちの意識が守備的になりすぎる恐れがあります。アーセナルほどのチームであれば、10人でもどうやって勝つかを考えるべきです。昨シーズンのリバプールには、彼らが参考にすべきモデルがあります。

2023-24シーズン、リバプールは開幕から7試合で4枚のレッドカードを受けました。ボーンマス戦では、マック・アリスターがレッドカードを受け、ニューカッスル戦ではファン・ダイクが早い段階で退場。そしてスパーズ戦では、カーティス・ジョーンズが1発レッド、ジョッタが2枚のイエローカードで退場となりました。それでもリバプールは10人で戦った試合を2勝1敗で切り抜けたのです。

特にニューカッスル戦では、ダルウィン・ヌニェスが後半に2ゴールを挙げ、1-2の逆転勝利を収めました。10人になってからでも得点を狙う意識を持ち、勝利を収めたことがアーセナルの参考になるでしょう。

今季のアーセナルも、マンチェスター・シティ戦では守備に徹することが適切だったかもしれませんが、ブライトン戦やボーンマス戦ではもっと勝利のチャンスがありました。カイ・ハヴァ―ツやサカが決定機を逃さなければ、試合結果は変わっていた可能性もあります。

アルテタは、レッドカードの問題だけでなく、サカへの依存が強い攻撃力の改善にも目を向けるべきでしょう。

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